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糖尿病とは?
慢性的に高血糖となる病気
食物に含まれるブドウ糖は体を動かすためのエネルギーとなりますが、血液中のブドウ糖(血糖)を調整する働きを持つインスリンの分泌量が減ったり、作用が弱くなったりすると正常にエネルギーへ変換できなくなり、血糖値が高くなります。
こうして慢性的に高血糖状態が続いてしまうのが糖尿病です。
糖尿病を長期にわたって放置していると、動脈硬化が進み、さらに脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる重篤な疾患を引き起こしたり、網膜症、腎症、神経障害などの合併も懸念されたりしますので、健康診断で血糖値の高さを指摘された際は、お早めに大阪市旭区・千林大宮のしまだ循環器・糖尿病内科クリニックへご相談ください。
当院の院長は糖尿病治療を専門としていて、最新の知識に基づきエビデンス(科学的根拠)をもって診断・治療にあたらせていただきます。
糖尿病の原因
糖尿病は大きく“Ⅰ型糖尿病”と“Ⅱ型糖尿病”に分けられますが、日本の糖尿病患者のほとんどはⅡ型糖尿病に該当します。
それぞれの原因は次の通りです。
Ⅰ型糖尿病
何らかの要因により、インスリンが作られるすい臓のβ細胞が破壊され、高血糖状態となって発症します。
若い世代に多くみられます。
Ⅱ型糖尿病
食事や運動、肥満などの生活習慣の乱れによりインスリンの分泌量が減ったり、作用が弱くなったりすることで起こります。
中高年の方に多い病気で、特に最近では30~50代の男性で増加傾向にあります。
こんな症状があるとすでに進行している可能性が
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状が現れません。
そのため、次のような症状がある時にはすでに進行してしまっている可能性があると言えます。
さらに進行させて動脈硬化を悪化させて、脳梗塞や心筋梗塞、網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こさないためにも、すぐに当院へご相談いただいて検査・治療を受けられるようにしてください。
- よく喉が渇く
- よく水を飲む
- 何度もトイレに行く(頻尿・多尿)
- 急に体重が減少した
- 目がかすむ
- 足がむくむ
- 立ちくらみがする
- 意識障害
など
糖尿病の合併症
動脈硬化を進めて脳卒中・心臓病の原因に
糖尿病により動脈硬化が進行して、それが脳の血管で起こると脳梗塞や脳出血などの脳卒中の原因となります。
また心臓の血管で起こると心筋梗塞などの心臓病を引き起こします。
糖尿尿の治療で「血糖値を下げる」という言葉がよく使われますが、あくまでそれは結果であり、目的は脳梗塞や心筋梗塞などの病気の発症を防ぎ、健康に生活していくことにあるのです。
糖尿病の3大合併症
糖尿病が進行して血管で障害が起こると、糖尿病性神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症という糖尿病の3大合併症に繋がります。
糖尿病性神経障害
手足の血流が悪くなり、しびれやこわばりなどの神経障害が起こります。
重度になると壊疽を起こすこともあります。
糖尿病網膜症
眼の血管で動脈硬化が起こり、視力の低下を招きます。
最悪の場合、失明に至ることがあり、白内障のリスクも高まります。
糖尿病腎症
腎臓の毛細血管で動脈硬化が起こり、腎機能が低下します。
初期は無症状で、尿検査でも尿蛋白があるくらいですが、進行すると人工透析が必要になることもあります。
最新の知識・機器で糖尿病を診断
重要なのは“食後の血糖値の変動”
これまで長年、糖尿病治療に携わり、研究を重ねてきた結果、糖尿病で重要なのは血糖値そのものの数値ではなく、それがどのように変動したのか、特に“食後の血糖値の変動”に着目するべきだという答えにたどり着きました。
例えば、糖尿病の検査に空腹時血糖検査というものがあり、これは10時間以上絶食した状態で採血し、血糖値を測定するというものなのですが、こちらの検査で正常であったとしても、食後の血糖値の変動で異常があれば問題となるのです。
そのため、当院では血糖値そのものの数値ではなく、食後の血糖値の変動を最重要視して検査を実施し、適切な診断とその後の治療に繋げるようにしています。
持続血糖測定器を導入
当院では“持続血糖測定器”を導入していて、これにより食後の血糖値の変動をより詳しく把握するようにしています。
持続血糖測定器はスマートフォン程度の大きさの測定器で、針を刺さずにかざすだけで血糖値が測定できます。
従来の検査のように1日に3回測定する必要がなく、適宜かざしていただくだけで、24時間の血糖値を1ヶ月分測定できます。
血糖値の変動が全部把握できる
検査方法が簡便なので一人暮らしのご高齢の方にも適していて、「何を食べた後に血糖値がどのくらい上昇したのか?」ということがわかり、その患者様の血糖値の変動が全部把握できるようになります。
これは治療時のお薬の選択に役立ち、また患者様に病態をご説明する際も役立ちます。
低血糖発作の防止に繋がる
糖尿病の治療を行っていて最も注意しなければいけないのが、低血糖発作です。
これは命に関わりますので、絶対に避けなければいけません。
ですが持続血糖測定器を活用することで、この低血糖発作を防ぐことが可能になります。
当院の糖尿病治療
その方にとって最善の食事・運動を提案
糖尿病は生活習慣病ですので、治療の基本は生活習慣の改善となります。
当院ではこの改善にも力を入れていて、その方に合った食事・運動の見直しを提案することができます。
身近な目線に立って、実生活に合った具体的な見直しを提案させていただきます。
「運動しましょう」「ダイエットしましょう」と言うだけでなく、「どうしたら痩せられるのか?」ということを一緒に考えて、お一人おひとりにベストなアドバイスをお届けいたします。
専門家の知識を活用して様々な方法を提案
糖尿病に限らず、健康に関わることで真偽が定かでない様々な情報があふれていますが、そうした情報を鵜呑みにするのではなく、まずは専門家へご相談いただくことをおすすめします。
当院では食生活改善のための1つの方法として、サプリメントの活用や、糖や脂肪の吸収を抑える食品やローカーボンなどをご案内いたします。
これまでに、血管に良いとされているナッツ類、赤ワイン、紅茶、ウーロン茶などの研究を行ってきましたので、それらの研究結果をもとに、エビデンス(科学的根拠)をもって食生活の改善をサポートさせていただきます。
“食後の血糖値の変動”を重視して薬を使い分け
当院では血糖値そのものではなく、食後の血糖値の変動を最重要視して糖尿病を治療していますので、お薬を処方する時も“血糖値を抑える”のではなく、“血糖値の変動を抑える”ことに着目してお薬を使い分けています。
もちろん、糖尿病の治療では生活習慣の改善が何よりも大事ですが、病態によっては薬物療法も並行し、最新の知識に基づいて効果的な治療を行わせていただきます。