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院長に聞く“患者様への思い”
どのような患者様がお越しになられていますか?
ご高齢の方から、まだ会社勤めをされている現役世代の方など、幅広い年代の方々にお越しいただいています。
すでに他院で治療を受けられている方もいれば、まったくの初めての方もおられて、最近多いのは健康診断で異常を指摘されてご相談いただくケースです。
中高年の方でも、循環器疾患のリスクファクターとなる糖尿病、高血圧、脂質異常症の方がかなりおられて、心筋梗塞や脳梗塞、腎症などの合併症を予防するためにも、循環器疾患の治療だけでなく、糖尿病などの生活習慣病もしっかりと診させていただきたいと思っています。
患者様と接する時に大切にしていることは?
これまで病院勤務が長かったので、その時と今の一番の違いは時間をとってお話しできることです。
病院では“3分診療”という言葉があるくらいで、なかなか時間がとれなかったのですが、今はゆっくり話ができることがうれしいです。
患者様とゆっくり丁寧にお話ししていると、短時間の診療ではおうかがいできなかったこと、また患者様が言えなかったことがたくさん見えてきます。
会話のキャッチボールの中で初めてお話しいただけることは多々ありますので、それを上手く引き出すためにはじっくりお話を聞くことが大事で、そのためにはやはり時間が必要になります。
治療を行う時に心がけていることは?
病院勤務を通じて、今、日本の高齢化が進んでいることを身をもって知りました。
2025年には人口の全体の3割が65歳以上の高齢者になると言われていますが、現状はそれよりも速いペースで進行していると感じています。
そうしてご高齢の方が増えるにともない、今後、心不全の患者様も増加することが予想されます。
これを防ぐためには、身近な場所で専門知識・経験を持ったクリニックがきめ細やかに診療する必要があると考えています。
大病院ではこうした診療は難しく、数時間かけて通院されている方もおられますので、まず通院の面で無理があると言えます。
さらに大病院では2~3時間待った後、数分で診療が終わるということもあり、“きめ細やかな診療”とは言い難い状況です。
ですが、クリニックなら患者様お一人おひとりの生活のバックボーンを詳しく把握することができ、通院も便利ですので、身近な場所でその方を総合的に診療することが可能です。
そうしたクリニックでのきめ細やかな診療をベースに、必要に応じて病院での入院をご案内するなど、柔軟な対応を心がけています。
検査や設備面で患者様のために何か工夫されていますか?
まず当院はバリアフリー設計ですので、足腰が悪い方・車椅子の方でも安心してご来院いただけます。
また診察室も広くスペースをとっていて、できるだけ圧迫感を与えないようにしています。
さらに電子カルテ、画像配信システム、医療クラーク用モニターなどが配置されていて、受付・診察・会計までをスムーズに行えるようにしたり、レントゲン画像がすぐに表示できるようにしたりして、診療にかかる時間の短縮に努めています。
またクリニック内で採血や24時間心電図、運動負荷心電図、運動負荷心エコー検査などを実施していますので、検査結果もできるだけお待たせせずに速やかにお出しするようにしています。
あと、診察室の奥に採血や点滴などを行う点滴・処置室があるのですが、通常のベッドのほかに体調が優れない方のためのベッド、そしてリクライニングチェアをご用意していて、気管支喘息や心不全の方は横になるのが苦痛なことも多いのですが、そういう場合でもできるだけ楽な姿勢で過ごしていただけるように配慮しています。
普段、診療していてどんな時にやりがいを感じますか?
専門である循環器疾患、特に心臓病では早期発見が大事で、すぐに病院を紹介して手術をご案内しなければいけないケースがあります。
以前、弁膜症の心不全を当院で早期発見し、手術をご案内した結果、元気になられてとても感謝されたことがありました。
こうした時には、医師としてやりがいを感じつつ、命に直結する病気を見逃さずに早期発見しなければいけないという、自身の役目の重大さに身の引き締まる思いがします。